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小上がりから風景を眺める家

小上がりから風景を眺める家

府中市府川町 | オートクチュール

Basic Info

2024年竣工:府中市府川町

敷地面積:404㎡ 122坪

建物面積:130㎡ 39坪

構造・規模:木造2階建 3LDK+倉庫

Spec

C 値(気密性能):0.35㎠/㎡

Q 値(断熱性能):0.44W/㎡・K

UA値(断熱性能):0.41W/㎡・K

太陽光パネル:13.62Kw搭載

Constructor

建物設計施工:418BASE

大工棟梁:廣瀬洋輔

エクステリア:418BASE(担当/昇高佑典)

Making Story

第1章 出会いのきっかけ
M様ご夫婦との家づくりが始まったのは、お引渡し日から数えると約2年前のことです。

初めてお会いしたとき、M様ご夫婦はすでにいくつかの住宅会社を回り、どの会社に依頼するか慎重に検討されている状況でした。

418BASEが掲げる「トータルバランスの取れた家づくり」に共感をいただいたものの、住宅取得に向けた予算やスケジュールの都合から、一度は他社での見積もりが先行する形となりました。

しかし、数か月後、M様ご夫婦から「やっぱりもう一度418BASEの家づくりについて話を聞かせてください」と連絡が入ります。

お話を伺うと、どうも他社での家づくりが契約直前になって「なんとも言えない不信感」を感じたとのことでした。

家づくりは一生に一度の大きな決断。

だからこそ、担当者との信頼関係が家づくりの満足感に直結するものです。「この人と一緒に家づくりをしたい」と思えるパートナーと出会えることが、家づくりの成功に不可欠だと私たちも考えています。

そして、こうしてM様ご夫婦との再出発が決まりました。

ただ、ここで一つ大きな問題が発生していることに気づきます。それは「土地の決済日」という締め切りの存在でした。

M様が他社で家づくりを進められていた際に、すでに住宅ローンによる土地購入の支払日が決まっていたのです。

このため、私たちはかなりタイトなスケジュールのなかで、理想の暮らしをかなえるための間取りや水回りの仕様、デザインなどを次々と決めていく必要がありました。

第2章 理想を形にするためのチャレンジ
家づくりコンシェルジュがまず取り組んだのは、「理想の暮らし方」についてのヒアリングです。M様ご家族からいただいた要望は次のようなものでした。

  • ソファーを使わず、床でもくつろげる暮らしがしたい。
  • お子様が自分の部屋以外でも勉強できるようなスペースが欲しい。
  • 短くて手入れしやすい家事動線と水回りが理想。
  • 室内でも開放的に感じられる空間が欲しい。

これらのご要望をすべてかなえるため、担当コンシェルジュと設計・施工チームは何度も議論を重ねてきました。そして行き着いたのが、「小上がり畳リビングの分離」という新しい形です。

418BASEでは、小上がりを作って間仕切りをせずに空間を緩やかに分ける設計手法を取り入れてきました。

しかし、今回はそれに加えて「空間の解放感」と「程よい圧迫感」の両立を実現するため、小上がりリビングをダイニングから分離し、空間全体にメリハリをつけることにしました。

具体的には、リビングは畳の上で心地よい圧迫感を感じながらくつろげるスペースにし、キッチン・ダイニングは吹き抜けの中で解放感を楽しめる空間にしました。

これにより、それぞれの家族が気分に合わせて自分だけの居場所を選べるような室内空間が完成しました。各スペースが共存しながらもメリハリのある配置となり、家族全員がリラックスできる環境が整ったのです。

第3章 デザイン性と機能性を両立させる
担当コンシェルジュと設計チームがM様ご家族のために考案した設計アイデアは、室内だけにとどまりません。

南面道路に面した広々とした122坪の敷地を活かし、広い屋外空間を室内の延長としてデザインし、窓から見える風景も含めて設計を行いました。

事例写真にあるように、夕食後に室内の照明を少し落とすと、夜の庭が家族を包む風景として浮かび上がり、四季の移ろいを楽しみながら家族団らんのひとときを過ごせる工夫が施されています。

もちろん、日々の暮らしを快適にするための機能性にもこだわっています。

全館空調を導入することで家全体の温度を一年を通して快適に保ち、さらに水回りを回遊性のある動線でつなぐことで、生活に必要な動作がスムーズになるように設計しました。このように、視覚的な美しさと生活の快適さが調和した空間が実現しています。

Concierge’s Comment

以下の内容は担当コンシェルジュ「昇高佑典」からのコメントです。

M様との家づくりでは、私自身も新たな気づきと学びをいただくことができました。

特に印象的だったのは、タイトなスケジュールに挑みながら試行錯誤を重ねた日々です。

M様ご家族には何度も現場への差し入れをいただき、日差しが強い季節の中でも、無事に引渡し日を迎えられたことに大変感謝しております。

新しい生活がスタートしたこの家で、M様ご家族がこれからも快適に、笑顔で日々を過ごしていただけることを心から願っています。

そして、今後も安心して暮らしていただけるようサポートを続けていきたいと思います。

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